マンション管理業とは、分譲マンションの共用部分の管理や会計業務を管理組合に代って行うものであり、契約形態としては民法上の「委託契約」になります。
委託契約なので、請負契約のように成果物に対しての責任が確実にあるわけではありません。請負契約とは、建物を建てたりする場合など「物」が基準になっていますので、マンション管理にはそぐわない部分があります。
とはいっても、契約上の業務より入居者様対応が一番の難所であり、心を壊して辞めていく方も大勢おられます。よって、私の知る限り、この業界で生き残っている方は総じて、一度限界を超えてきた経験があり、年齢や性別に関係なく、多少のことでは動じることのない肝の座った猛者ばかりです。が、こういうことばかり言っていると若い世代が育たず、いつまで経ってもカスハラのターゲットになってしまいます。決して喧嘩をするつもりではないのですが、理不尽な要求や罵詈雑言、高圧的な言動には業界全体で立ち向かっていく必要があるとも感じます。標準管理委託契約書でもカスハラ対策が盛り込まれることになったものの、現実的に寡占化が進み大手企業がリードする業界ですので、どうしても「大きな声」を持つ企業による「行動」が必要な部分は大いにあると感じています・・・・